インドにおける不安障害および気分障害のある患者の性欲過剰に関する研究
性欲過剰は,性的思考,衝動,行動への反復的で強いこだわりを特徴とし,臨床的に重大な苦痛や患児の社会職業的機能への障害につながるものである。 ハイパーセクシュアリティは一般的に躁病と関連するが,興味深いことに,うつ病や不安障害の患者におけるハイパーセクシュアリティが報告されている。 本研究では、気分障害と不安障害の診断例において、性欲亢進症(HD)の有無と性欲亢進行動の種類を評価した。 気分障害および不安障害を有する93名の患者を対象に、Hypersexual Disorder Screening Inventory(HDSI)およびHypersexual Disorderを用いて、人生のいかなる時期にも1回、ハイパーセクシュアリティの有無を評価した。 現在の評価尺度(HD: CAS)を用いて評価した。 HDSIでは、気分障害および/または不安障害を有する患者の25%がHD陽性と判定された。 これらの患者で最も一般的な性行動は、成人との合意の上での性行為であった。 HDが陽性と判定された患者について、直近2週間の症状の重症度を評価したところ、ほとんどの患者の症状の重症度は軽度であった。 この研究は,性欲亢進症が診断上の別個の存在であり,うつ病や不安障害の患者にも蔓延していることを指摘している
。