スウェーデンの人口におけるアルコール消費と糖尿病予備軍および2型糖尿病発症のリスク

目的:アルコールは2型糖尿病の危険因子となりうるものである。 しかし、アルコールの種類と2型糖尿病発症の初期段階での影響について、より詳細な情報が必要であると思われる。 本研究の目的は、スウェーデンの中年男女において、アルコール摂取と特定のアルコール飲料が、糖尿病前症および2型糖尿病の発症リスクに及ぼす影響を調査することであった。

方法 35~56歳のベースライン時に耐糖能正常(男性2070名、女性3058名)または糖尿病予備軍(男性70名、女性41名)の被験者を対象に、本コホート研究において評価を行った。 ベースライン時の自己申告によるアルコール摂取量と8~10年後の糖尿病前症および2型糖尿病発症リスクをロジスティック回帰により推定した。 いくつかの危険因子について調整を行った。

結論 高アルコール摂取は,男性において異常なグルコース調節のリスクを高める。 女性では、低・中程度の摂取量でリスクが低下し、高アルコール摂取量でリスクが上昇するなど、関連はより複雑であった。