無症状者の年齢・性別による小腸血管拡張症の解析

概要

目的.小腸血管拡張症は無症状者でも発症する可能性がある。 小腸血管拡張症(SBA)は曖昧な消化管出血の病因において重要な役割を担っている。 しかし、特に無症状者集団における正確な有病率は不明である。 そこで、磁気制御カプセル胃カメラ(MCCG)を用いて小腸(SB)の無症状血管拡張症の有病率を評価することを目的とした

Methods: 2018年6月から2019年5月にMCCGを受けた無症状患者508名の多施設共同臨床データをレトロスペクティブに収集した。 腸管洗浄度を基準に従って4段階で評価し,優れた準備または良好な準備を適切なグループとして分類した。 小腸病変の検出率を年齢、性別、腸管準備状況に応じて分析した<215><7777>結果。 合計508名が検査を終了した。 男性316人、女性192人、平均年齢44.5歳であった。 SBAの有病率は11.8%(95%CI: 9.0-14.6%)であった。 70.0%が40歳以上、73.3%が男性であったが、SBAの年齢と性別に明らかな格差は認められなかった。 ほとんどの所見は近位小腸(空腸)に位置していた。 小腸病変の発生率は腸管準備と関連しなかった(p > .05)

結論 SBAは無症状者では珍しくない。 年齢や性別は小腸の血管拡張症の出血の危険因子となりうるが,その発生とはあまり関係がないようである。 MCCGでは,我々の研究対象者の小腸病変の年齢,性別,腸管製剤に差はなかった<215>。