肛門接合部腫瘍 : American Journal of Roentgenology: Vol.115, No.2 (AJR)

ABSTRACT :

Cloacogenic Carcinomaは肛門接合部のcloacogenic zoneから発生する比較的まれな病変である. この腫瘍は、早期に診断されず積極的な治療が行われないと非常に高い悪性度を示す。

cloacogenic carcinomaは、より一般的な直腸の腺癌や肛門の扁平上皮癌とは組織学的に異なるが、特徴的な臨床症状や兆候はない。 しかし、レントゲン学的特徴はかなり典型的であり、バリウム注腸検査でこれらの微妙だが重要な特徴が認められれば、早期診断が可能である。

さらに、リンパ管造影により、局所リンパ節への噴門癌の転移を検出することが可能である。

cloacogenic tumorは10年以上前から臨床病理学的に認められているが,放射線科医には比較的知られていない。しかし,この腫瘍の早期レントゲン診断と局所転移の検出は可能である

この報告は,4人の患者のこの潜在的に悪性の高い腫瘍のレントゲン診断について述べた。