虫垂瘤

虫垂瘤は、炎症を起こした虫垂に、卵膜と小腸が癒着している状態である。 病歴は虫垂炎と同様であるが、発症からの期間が長い。 検査では右腸骨窩に腫瘤を認める

虫垂腫瘤は早期に手術を行うべきか、保存的治療が最も適切であるかは議論が分かれるところである。 膿瘍の定義が明確な場合は、CTガイド下ドレナージという選択肢もある。 保存的治療としては、

  • nil by mouth
  • antibiotics, e.g. metronidazole 500mg/8h i.v. and cefuroxime 750mg/8h i.v….
  • 腫瘍の大きさを確認し、
    • 腫瘍が拡大したり、
    • 癒着により小腸閉塞が進行したり、
    • 患者がより重症化した場合は手術が適応となる。例:脈拍増加、WCC増加、疼痛増加、体温上昇

    保存療法で腫瘤が消失しても、6-8週間後に遅延虫垂切除術を行うのが一般的である。 しかし、約15~20%の患者は「インターバル虫垂切除術」前に同様の症状で再入院することになる

    なお、症状が落ち着く中年以降の人は、大腸がんを除外することが重要である。 バリウム注腸検査や大腸内視鏡検査が第一選択となります

    Last reviewed 01/2018

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