Aetiology and clinical characteristics of patients with bronchiectasis in a Chinese Han population: A prospective study
Background and objective: 気管支拡張症は慢性呼吸器疾患であり,その原因は多岐にわたり,臨床的特徴も異なるため,治療法も異なる可能性がある。 しかし、気管支拡張症の病因に関する大規模な研究は現状ではほとんどない。 本研究は、中国漢民族集団における気管支拡張症の病因と臨床的特徴を明らかにすることを目的とする。
Methods: 本研究は,2010年1月から2014年8月までに山東省の5つの総合病院で高解像度コンピュータ断層撮影により気管支拡張症と診断された成人患者を対象とした前向き研究である。 気管支拡張症の原因は,臨床歴の分析および補助検査(血清免疫グロブリン測定,サッカリン試験,アスペルギルス皮膚プリック試験,自己抗体検出,電子気管支鏡検査など)により追求された。
結果 合計476名の成人気管支拡張症患者を対象とし,全患者が中国漢民族であった。 原因は特発性(66.0%)が最も多く,次いで結核後(16.0%)であった。 その他のまれな原因としては、感染後(3.8%)、免疫不全(3.8%)、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(4.0%)、リウマチ性疾患(4.4%)、原発性繊毛運動障害(0.9%)などが挙げられた。 結核後気管支拡張症患者では,上葉病変の頻度が高かった(P < 0.05)。 円柱型気管支拡張症が全原因で最も多く,静脈型気管支拡張症は結核後気管支拡張症やアレルギー性気管支肺アスペルギルス症で頻度が高かった(P < 0.05). しかし,肺機能および緑膿菌の喀痰分離率には,異なる原因による差は認められなかった(P > 0.05)。
結論 山東省の中国漢族集団では,特発性気管支拡張症が最も多く,次いで結核後気管支拡張症であった。 また,気管支拡張症の分布やパターンがCT検査により異なっていた.