Amphotropic and VSV-G pseudotyped retroviral vectors transduce human hematopoietic progenitor cells with similar efficiency

レトロウイルス遺伝子導入の制限としてamphotropicウイルス受容体が低いことがあげられるが,VSV-G-pseudotyped retroviral vectorは造血幹細胞への遺伝子導入が可能である。 本研究では、水疱性口内炎ウイルス(VSV)のGタンパク質で偽型化したレトロウイルスベクターがこの制限を克服できるかどうかを検討した。 磁気ビーズとセルソーティングで精製したヒト前駆細胞に、切断型ヒト神経成長因子受容体をマーカー遺伝子として含むamphotropicまたはVSV-G疑似型レトロウイルスベクターを導入した。 細胞はflt-3リガンド、幹細胞因子、インターロイキン-3で前刺激され、フィブロネクチン上に形質導入された。 マーカー遺伝子の発現はフローサイトメトリーで解析された。 CD34+細胞に対する両親媒性ウイルスとVSV-G疑似型ウイルスの導入効率に有意差はなかった。 より未熟な前駆細胞に富むCD34+CD38-細胞への遺伝子導入は制限されず、このサブセットに対する導入効率も両偽型で同様であった。 フィブロネクチンの添加により、両親媒性ベクターでの遺伝子導入は大幅に改善されたが(5-から19.3倍、平均12.6)、VSV-G-偽タイプでの効果ははるかに低かった(1-から3.9倍、平均2.1、P = 0.04). 結論として、最適化された導入プロトコルでヒト造血前駆細胞への高レベルの遺伝子導入が達成され、VSV-G-偽タイプの使用による導入効率のさらなる向上は望めなかった。 骨髄移植 (2000) 25 , Suppl. 2, s75-s79.

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