behind the scenesアンディ・ウォーホルの「シルバー・クラウド」。
私はマシュー・ディクレメンテといい、アンディ・ウォーホル美術館の展示チームのアート・ハンドラーの一人として働いています。 他のアートハンドラーたちと私は美術館の周りで多くの仕事をします。それは華やかなものもあれば、そうでないものもあります。 美術品の設置・撤去、木箱やフレームの製作、作品の搬入・搬出、作品の搬出時のアテンドなど、さまざまな仕事があります。
ウォーホルで最も魅惑的な作品のひとつが「Silver Clouds」で、金属製の「枕」が空間に浮かんでおり、鑑賞者はインスタレーションに身体的に夢中になることができます。 重力や予想を裏切り、「Silver Clouds」がどのように動くのか、舞台裏の日々のメンテナンスはどうなっているのか、不思議に思われるかもしれません。 7日間使えるバルーンもあれば、膨らませる工程を経ずに終わってしまうバルーンもあります。 また、偶発的な事故、クラウド同士の衝突、バルブの故障、お客さんとのやりとりなど、バルーンの寿命に影響を与える要因はさまざまです。
「銀の雲」は、小さな箱に束ねられ、折りたたまれて美術館に届きます。 開館前に美術担当者が膨らませ、毎週金曜日の朝(あるいは必要に応じて)交換します。 新しい雲を膨らませるのに約3分かかり、新しいギャラリーには25個の雲をゆったりと置くことができます。 ウォーホルの「Silver Clouds」についてあまり知られていない事実があります。 その目的は、床から離れるのに十分な揚力を与えつつ、天井に張り付くほどにはならないようにすることです。 気体であるため、朝は特に注意が必要なものがあります。 気圧の変化と前述のようなトラブルが重なると、せっかく元気だった「雲」が数時間で消えてしまうこともあるのです。 また、一日のうちでも雲の質は変化し、リフレッシュが必要なこともしばしばです。 雲の世話はフルタイムの仕事になるかもしれません!
ぜひ美術館に足を運んで、5階にある新しい住処で「銀の雲」を見てみてください!
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