Excretion of alcohol in urine and diuresis in healthy men in their age, the dose administered and time after drinking
健康な男性ボランティアは一晩(10時間)の絶食後15-25分間に0.51, 0.68, 0.85 g ethanol/kg body weightにあたる量のウィスキーニートを飲用。 飲酒直前に尿を採取し、飲酒後7-8時間、60分間隔で尿を採取した。 排尿量を測定し、酵素法によりアルコール濃度(UAC)を測定した。 エタノールによる利尿は、被験者間で大きなばらつきを示した。 尿量は飲酒後60分から120分の間に最大となり、そのときの尿量中央値は、エタノール0.51g/kgで117ml/h(範囲55-335)、113ml/h(範囲41-453)、373ml/h(範囲215-485)であった。 血中アルコール濃度(BAC)が上昇したにもかかわらず、UACのピークが過ぎると尿量は通常(30〜60ml/h)に戻った。 0.51、0.68、0.85gエタノール/kg摂取後の尿中平均アルコール排泄量はそれぞれ0.29 g(S.D.0.119)、0.44 g(S.D.0.246)、1.00 g(S.D.0.427) であった。 利尿のピークも排泄されるアルコールの量も、20歳から60歳までの被験者の年齢には依存しなかった。 この結果から、中等量のアルコールを飲用した場合、飲用量の0.7〜1.5%しか尿中に未変化体で排泄されないことがわかった。 エタノールによる利尿作用は、飲酒後最初の1〜2時間(BAC上昇)に最も顕著に現れる。 尿の生成は、吸収後の状態で正常に戻る。