Magnetic resonance imaging of brain tumors

MRは新しい画像診断法なので、答えるべき大きな疑問は “古い、より伝統的な診断法との関係でMRIの役割は何か “ということである。 脳の評価についてCTとMRIを比較したいくつかの研究では、MRIはより特異的ではないものの、より感度が高いことが示されている。 MRIの利点は、CTでは検出できないか、あるいは不十分でしか見えない異常を明らかにする能力にある。 CTでは非特異的な腫瘤が描出されるにすぎない場合でも、MRでは腫瘍の正確な範囲と位置を特定することができる。 さらに、MRIは造影識別性が高く、多面的に画像を得ることができるため、主要な神経解剖学的構造に対する病変の正確な位置をよりよく定義することができる。 このことは、最適な手術および放射線治療計画を立てる上で非常に重要である。 MRIの欠点は、小さな石灰化が見えないことと、血液脳関門の変化の有無がまだ評価できないことである。 これらの欠点にもかかわらず、我々はMRIを脳の異常の診断のための主要な検査とすべきであると感じている。 異常が発見され、さらに情報が必要な場合は、血液脳関門の変化や異常石灰化の存在を評価するために、補完的にCT検査を行うべきである。