Once or twice daily versus three times daily amoxicillin with or without clavulanate for treatment of acute otitis media

Background: 急性中耳炎(AOM)は小児に多い疾患であり,その治療法としてアモキシシリン(clavulanate併用または非併用)が頻繁に処方されている。 従来は1日3回あるいは4回の投与が推奨されていた。 しかし、最近では、1日1回または2回の投与で処方されることが多くなっています。 もし、1日1回または2回のアモキシシリン(クラブラン酸を含むまたは含まない)が1日3回または4回と同様に急性中耳炎に有効であれば、小児には1日1回または2回の投薬がより便利で、それゆえコンプライアンスが向上するかもしれません。

目的 小児のAOMに対するアモキシシリン(clavulanate併用または非併用)の1日1~2回投与と1日3~4回投与の有効性を比較し,合併症発生率および有害事象を比較検討する。

検索方法。 CENTRAL 2013, Issue 2,MEDLINE(1950年1月~2013年3月第1週),EMBASE(1974年~2013年3月),Science Citation Index(2001年~2013年3月)で検索を行った。

選定基準。 急性耳痛(otalgia)と鼓膜の炎症(tympanocentesisまたはtympanogramのB型またはC型陽性で確認)で診断された12歳以下のAOM患児を対象とした無作為化対照試験(RCT)を対象とした。

データ収集と解析。 2名のレビュー著者が独立して個々の試験から治療成績のデータを抽出し,選択バイアス,パフォーマンスバイアス及び検出バイアス,消耗バイアス,報告バイアス及びその他のバイアスに基づき,試験の質を評価した。 質の評定は、バイアスのリスクが低い、バイアスのリスクが高い、バイアスのリスクが不明確と定義した。 結果は、リスク比(RR)と95%信頼区間(CI)としてまとめた。

主な結果 5件の研究、1601名の児童をレビューに含めた。 プール解析の結果,治療終了時の臨床的治癒(RR 1.03,95% CI 0.99~1.07), 治療中の治癒(RR 1.06,95% CI 0.85~1.07) は,両群間で同等であった。33)およびフォローアップ時(RR 1.02, 95% CI 0.95~1.09); AOM再発(RR 1.21, 95% CI 0.52~2.81); コンプライアンス率(RR 1.04, 95% CI 0.98~1.10) および全体の有害事象(RR 0.92, 95% CI 0.52~1.63). アモキシシリンのみ,アモキシシリン/クラブラン酸のみの試験に分けてサブグループ解析を行ったところ,1日1回または2回投与群と1日3回投与群の間で,すべての重要なアウトカムが同等であることが示された。 対象5試験における偏りのリスクは以下の通りであった。 ランダムシークエンス生成については、2つの研究を低リスク、3つの研究を不明確なバイアスと評価し、割り付け隠蔽についてはすべての研究が不明確なバイアスと評価し、盲検化(パフォーマンスと検出バイアス)については4つを高リスク、1を不明確なバイアスと評価し、不完全な結果データ(消耗バイアス)については2つを低リスク、2を高リスク、1を不明確なバイアスと評価し、報告バイアスについては4つを低リスク、1を高リスク、その他のバイアスについては4つを低リスク、1つを不明確と評価した。

著者らの結論 このレビューでは、AOMの治療において、アモキシシリンの1日1回または2回投与(クラブラン酸併用または非併用)の結果は、3回投与と同等であることが示された。