The pain experience and psychological adjustment to orthodontic treatment of preadolescents, adolescents, and adults

完全固定装置の矯正治療を受けている患者で、痛みと幸福度の心理測定値の年齢による変化を調査した。 治療の分離期、バンディング(分離後2~7日)、第1回調整診察(完全固定装置装着後3~4週間)、第2回調整診察(バンディング終了後3~4カ月)後に、4種類の質問紙を縦断的に用いてこれらの因子の測定値を得た。 その結果、治療の段階と報告された痛みおよび心理的幸福との間に相互作用があり、思春期前(11~13歳)および成人(18歳以上)グループと比較して、思春期年齢グループ(14~17歳)の反応プロファイルに有意差があることが示唆された。 これらの知見は,単に鎮痛剤の使用,不正咬合のクラス,使用する完全固定式装置の種類などのグループ差によるものではないようであった. プロファイルの比較では、思春期の年齢層は一般に、調査された治療段階において、心理的幸福のレベルが低く、痛みのレベルが高いことを報告していることが示された。 これらの結果と同様に,青年期は,治療中に報告された痛みの経験の質において,前青年期および成人期とは異なるという所見が得られた. この結果は、固定式矯正治療への適応に年齢差があることを示しており、青年期は治療による好ましくない心理的影響を受けやすいことを示唆している。