VAGINAL PROLAPSE

脱腸とは

脱腸とは、骨盤内臓器の支えが失われ、解剖学的に正常な位置から下降してしまうことです。 子宮だけ、膣だけ、あるいは子宮と膣の両方が侵されることがあります。

膣脱は非常によく見られます。 出産経験のある女性の約50%が、ある程度の骨盤臓器脱を持っています。

脱腸の種類

脱腸には、子宮脱、膀胱脱、直腸脱、子宮摘出後の腟脱の4種類があります。

  • 子宮脱は、子宮を支えるじん帯が切れたり伸びたりすると起こり、これにより子宮は下へ移動してしまうのです。
  • 膀胱嚢腫は膣の前壁の膨らみで、膀胱が下方に移動します。
  • 直腸嚢腫は膣の後壁の膨らみで、背中の通路(直腸)が下方に移動します。
  • 膣口脱は以前に子宮摘出を受けた女性で、膣の上部が下方に移動した場合に発生します。

脱腸の原因

脱腸は長期にわたって起こり、通常は出産時に骨盤底筋が損傷することによって起こります。

体重過多、重いものを持ち上げる、慢性便秘、閉経後のホルモン不足は、これらの筋をさらに弱め、脱腸を生じさせることがあります。

膣脱の症状が現れても、恥ずかしさやその他の理由で医療機関を受診しない女性が少なくありません。

脱腸の症状

膣脱の女性には症状がなく、別の理由で内診を受けて初めてその状態が判明する人もいます。

最もよく見られる症状は、膣入口の膨らみや塊感のあるものです。 多くの女性が、膣の充満感、引きずり感、重苦しさなどの不快な感覚を訴えます。 これらの症状のほとんどは、女性がしばらく立っていたとき、特に持ち上げたり、スポーツをしたときに悪化します。

脱出は性交を妨げ、女性はしばしばこれを不快に感じます。 子宮膣部脱の女性は、便失禁や尿失禁など、他の骨盤底問題を抱えていることがよくあります。 しかし、膣脱の治療に適した治療の種類は、脱腸の原因や重症度、女性の個人的な状況などの要因によって異なります。

  • Royal College of Obstetricians and Gynaecologists
  • NICE
  • British Society of Urogynaecology
  • 国際婦人科学会